対話型ロボット盲導⽝「Navi-Dog」

開発背景

現在、日本では約3,000人の視覚障害者が盲導犬を希望しているとされる一方(出典:日本盲導犬協会)、実働頭数は約800頭にとどまり、(出典:厚生労働省、2024年3月時点)、希望者約4人に対して1頭しか行き渡っていないギャップが生じています。盲導犬の育成には2年以上の期間と約500万円のコストが必要であり、訓練士不足や繁殖・育成の制約など構造的な供給限界が存在します。こうした背景から、盲導犬を補完する新たな移動支援手段の確立が求められています。

取り組み内容

D.I.S.RとLighthouseは、ロボティクスとAIを融合した「Navi-dog」の共同開発に着手しました。本取り組みは開発初期段階であり、プロダクトの社会実装に向けて、企業・自治体・関連団体との連携を視野に入れたオープンな開発を進めて参ります。

プロダクト概要

「Navi-Dog」は四足歩行ロボットとLLMを組み合わせた対話型の移動支援ロボットです。
主に以下の機能を備え、利用者の移動をサポートします。

  • 目的地までのルート案内
  • 障害物検知・回避
  • 音声対話による目的地の設定
  • 信号・標識の認識
  • 歩行者・車両の検知

対象ユーザーは視覚障害者に加え、弱視者や視力低下を抱える高齢者も想定しています。

技術的特徴

本プロダクトの中核となるのは以下2つのコア技術です。

1. Co-Ego Navigation(共同自己中心型ナビゲーション)| 障害物検知
ユーザー目線とロボット目線の2視点を統合し、頭上の標識から足元の段差まで、全身レベルの危険を即座に把握します。
2. Conversational LLM | 音声対話
「次の角を曲がって」「混雑してる?」といった自然な会話を通じて、状況説明と行動提案を双方向に実現します。

今後の展開

現在、障害物回避やルート案内などのコア機能については動作検証までを完了しており、今後は実証実験フェーズへ移行予定です。
2027年頃のサービスリリースを目標に、視覚障害者団体や自治体との連携によるパイロット運用を進めていきます。2030年には国内の盲導犬需給ギャップの約10%をカバーすることを中長期目標として掲げ、サービス展開を企画していきます。

 

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